リレーエッセイ

リレーエッセイ 第19回 学部8期生・博士前期課程8期生 石田(旧姓:瀬川)真澄さん

 ほとんどの方は初めまして。学部及び博士前期課程8期生の石田(旧姓:瀬川)真澄と申します。

 私は博士前期課程(基礎看護学講座渡辺研究室)を修了後、約2年間地元山形で看護師を勤め、その後上京して現職である臨床開発モニター(CRA)に転職しました。皆さんはCRAという職業をご存じでしょうか?CRAは、簡単に言うと新薬の開発(治験)に携わる職業です。具体的には、医療機関を訪問してDr.に治験実施の打診をしたり、契約を締結したり、関連法規や計画書を遵守して治験が実施されているかを確認したり、症例報告書(治験のデータ)の妥当性を確認したりそれを回収したり、Dr.のご機嫌を伺ったり薬剤部長にけちょんけちょんにされたり院内の治験スタッフにいちゃもんをつけられたりする仕事です。よくわかんないし大変そう、と思われるかもしれませんが、やり甲斐を感じることも多いです。いちばんは何と言っても、開発に携わった薬剤が承認されること!日本中の患者さんが、自分が開発した薬剤を使うんです。自分が開発した薬剤で、自分の大切な家族や友人の命が救われるかもしれないんです。新聞やTVでその薬剤がクローズアップされていたりすると、思わず鼻息が荒くなります。他にも、会社の経費(+α)で全国各地を旅行できたり、会社の経費で貯まったマイルで海外旅行ができたり、(弊社は裁量労働制なので)仕事をさっさと終わらせて自由に早退できたり、オイシイことづくめのお仕事です。

 数年前に管理職に登用され、また、一昨年に出産しワーキングマザーになったことで、外勤よりも内勤業務が増えたためオイシさは半減しましたが、マネジメントやメーカーとの折衝、はたまた昨今国を挙げて取り組んでいる働き方改革など、いちCRAとは違う面白さや難しさを感じながら働く今日この頃です。

 ところで、CRAのバックグラウンドで大多数を占めるのは薬剤師です。弊社も例外ではなく、社員の70%が薬剤師、15%が理学部農学部の化学系、10%が臨床検査技師、残りの5%が元MRや看護師です。 看護師が少ない理由は、何より情報がほとんどないことだと思います。私自身、学生の頃はCRAという職業を全く知りませんでした。しかしながら、CRAにとって、看護師の知識経験や感覚(これが結構大切。)はとても重要なエッセンスだと考えています。転職を勧めるわけではありませんが、もしCRAに興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非ネットで検索してみてください。樹氷会を通して私までご連絡いただいても構いません。看護師CRAが1人でも増えることを願って…。

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