2018年1月の投稿一覧

リレーエッセイ 第22回 学部8期生・博士前期課程8期生 長島弥生さん

 この度,学部同期の土屋沙織さんよりバトンを引き継ぐことになりました,学部・博士課程前期8期生の長島弥生と申します。

 今回,土屋さんからお話をいただき,改めて過去のリレーエッセイを読んで,学部同期や先輩・後輩の皆様が,卒後様々な道に進まれていることを知り,感慨深い思いです。

 私は山形大学を卒業後,そのまま山形大学大学院に進み,将来専門看護師(CNS)になることを夢見て,小児看護学を専攻しました。大学院卒業後は,上京して現在も勤めている総合病院に就職し,NICUに配属されました。その後,小児科・産科の経験を経てNICUへ戻り,卒後7年目で念願だった小児看護専門看護師の資格を取得し,現在もNICUで働いています。NICUにおける継続看護をCNSのサブスペシャリティーとし,出生前訪問制度の確立やきょうだい支援,遺伝診療部との連携をメインに活動しています。

 私が現在勤めている病院は,CNS第1号(がん看護領域)や小児看護CNSの第1号もいる恵まれた環境で,日々先輩方から勉強させて頂いています。以前はCNSをとても遠い存在のように感じていましたが,自分が実際なってみると,日々の看護の延長線上にいるのだと感じます。

 ある日のCNSメンバー同士の飲み会で,おむつのあて方1つをとっても看護師のセンスが問われるという話で盛り上がりました。看護は,自分にしかできない手術を行うスーパードクターのような存在になることではなく,おむつ交換のように一見すると誰にでもできるようなことを,皮膚の状態をきちんとアセスメントし,適切なサイズや素材を選択し、よれないように左右対称にテープを張ることで、スキントラブルを予防することだということです。点滴の固定方法もまた然り。患者さんの動線や,関節可動域に配慮した固定ができるかどうかで,その点滴がどれだけもつかも変わってきますし,患者さんの生活のしやすさにも影響します。そんなことを話しながら飲むお酒もまた美味しいものです。

 どの領域であれ,長く働いていると,キャリアプランやワークライフバランスについて悩むこともあるかと思います。専門的な資格を取る事や,大学院で勉強することも魅力的な選択肢ではありますが,ケアを提供する相手にどれだけの心遣いができるのか,ということが看護を行うことの最大の魅力ではないかと思う今日この頃です。

3/3 山形大学OB&OGセミナーのお知らせ

3月3日(土)に,東京で山形大学の卒業性向けセミナーが開催されます。

多くの卒業生の皆様にご参加いただければと思いますので、関心のある会員の皆様ぜひご覧ください。

リレーエッセイ 第21回 学部8期生 土屋沙織さん

 この度,リレーエッセイのバトンを受け取りました、看護学科8期生の土屋沙織と申します。卒業生としてこういった形で山形大学に関われることをうれしく思います。私は卒業後,地元の病院で10年ほど小児科看護師として働き,3年前に上京し現在は大学に勤務しております。地元以外の土地に現在いることに私自身驚いております。

 さて今回は,生まれてから数年前まで地元から出たことのなかった私が,上京して感じたことを回視してみたいと思います。

「住むのは都会が良いか,田舎が良いか」

 小学校高学年の道徳授業の時に議論のテーマになったものです。都会は,なんといっても欲しいものが(お金を出せば)すぐ手に入ります。美術館に行きたい!と思ったら数時間後には叶ってしまう,おしゃれなあのお店のあれが欲しい!と思えばすぐに手に入る,そんな生活があります。片や田舎は,広大な自然があることではないでしょうか。仲間とキャンプに行き,冬はスノーボードに行く,そんな楽しみ方が田舎にはあります。

 前述の議論のテーマの当時の私たちの答えは,同級生(と言っても7名)のうち,1名だけが「暮らすなら都会」と答えました。当時の田舎に住む小学生が,都会という言葉だけでどれ程想像できたかは程度が知れた話でありますが,2者に関して同等の知識とそれについての経験がある今でも,行き着くのは「住めば都」というところでしょうか。

 都会と田舎,どちらにも良い点と悪い点があり,実現できることとできないこと,そこでしか経験できないこと,その場所でだからこそ楽しめることがあります。自分自身をその環境に適応できるよう努力することは必要です。ただ,自分の生まれ育った故郷への思いはどこに住んでも変わらないということは確かな事実です。

 漠然とではありますが,私自身故郷のために何かしら還元したいと考えるようになりました。そのためにこれから起こることを受け入れ,今この場でしか経験できないことを吸収して行きたいと思います。

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